「シングルマザーは、転職したほうがいいのか」
検索してこのページに来られた方は、たぶんいま迷っているのだと思います。
先にお伝えしておきます。私は、転職活動をしたことがありません。求人サイトを何社も回って、面接を繰り返した経験もありません。
書けるのは、これだけです。
- 夫の転職を、すぐそばで見たこと
- 私自身が、フルタイムをやめて働き方を変えたこと
- シングルマザーになってから、フルタイムに戻るかどうかを選んだこと
一般的な転職の進め方を知りたい方には、たぶん役に立ちません。でも「働き方を変えるかどうか」で迷っている方には、何か残るかもしれません。
夫は、転職が決まった矢先に亡くなりました
私がお金の勉強を始めたきっかけは、リベラルアーツ大学でした。
稼ぐ力を上げること。その話を聞きながら、ずっと気になっていたのが夫の職場でした。
給料は上がらない。体はきつい。将来の見通しも立たない。
「転職したほうがいいんじゃない」と伝えました。夫も、前向きに動き始めました。
営業をやってみたかった、と言っていました。
そういう会社を受けることになって、面接の練習を2人で何度もしました。適性検査の勉強もしました。新しい職場で働くことを、楽しみにしていました。
内定が決まった、その少しあとに、夫は亡くなりました。
「もっと早く動いてよかったのに」と、今でも思います。
でも夫は、ちゃんと一歩を踏み出していました。その勇気を、私はずっと誇りに思っています。
私が働き方を変えたのは、体がきっかけでした
夫より先に、私のほうが働き方を変えていました。
2020年に、大腸ポリープが3つ見つかりました。
同じ年に、夫のブルガダ症候群も分かりました。
体が、限界のサインを出していたのだと思います。
私はフルタイムの教員を辞めて、非常勤になりました。
収入は減りました。それは、はっきり減りました。
収入は減りましたが、得たものがありました
- 子どもと過ごす時間が増えた
- 自分のペースで生活できるようになった
- ストレスが激減した
そして、癌で亡くなった母の最期に、たくさんの時間を一緒に過ごせました。
あの2年半は、いまの私の宝物です。フルタイムのままだったら、できませんでした。
収入が減ることの意味は、数字だけでは決まりません。何と引き換えにするかで変わります。
シングルマザーになって、フルタイムに戻るかを選びました
夫が亡くなったあと、職場からフルタイムへの復帰を提案してもらいました。
収入のことを考えれば、戻るのが自然だったと思います。
でも、いまの働き方を続けることを選びました。
子どもとの時間を優先したかったからです。
収入の不安はあります。だからこそ、副業とブログとお金の勉強をしています。
稼ぎ方を一つに絞らない。それが、これからの生き方だと思っています。
「長く勤めるのが正しい」を、手放していいと思います
日本には、同じ職場で長く働くのが当たり前、という考え方がまだあります。
でも私は、自分の働き方を変えてみて思いました。
答えは、ひとつじゃない。
自分の価値をきちんと認めてくれないところに、とどまる必要はない。
夫も、賛成してくれました。
英語のことわざを、ひとつ
英語を20年以上教えています。この話をするとき、いつも思い出すことわざがあります。
A rolling stone gathers no moss.
転がる石には、苔が生えない。
日本では、たいてい悪い意味で使われます。転々とする人は、何も身につかない。
でもアメリカでは、逆に使われます。動き続けているから、苔=停滞がつかない。
同じ一文が、正反対の意味になります。どちらで使われているかは、文脈で判断するしかありません。
「転職=よくないこと」という感覚は、もう手放していいのだと思います。
まとめ
いま、職場がつらい方へ。体がきつい方へ。給料が上がらない方へ。
それは逃げではなく、自分と家族を守るための選択だと思います。
転職でも、働き方を変えることでも、副業を足すことでも構わないと思います。
ひとつだけ言えるのは、動くなら、動けるうちにということです。
夫の突然死と、私が働き方を変えた経緯は、こちらの記事に詳しく書いています。

