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📋 この記事でわかること
・シングルマザー3人家族の収入と支出の実額
・住宅ローンがゼロになった前提のこと
・食費7万円を削らない理由
・遺族年金がなくなったあとに備えていること
・フルタイムに戻らないと決めた理由
「シングルマザーの生活費って、実際いくらかかるんだろう」
調べても、平均値や概算ばかりで、知りたいことが出てきませんでした。だから、うちの実際の数字を全部書きます。
ただし、その前に必ず書いておかないといけないことがあります。
最初に書きます。うちは住宅ローンがゼロです
これを書かずに家計の数字だけ並べると、嘘になります。
夫が亡くなったとき、住宅ローンは団体信用生命保険で完済されました。住宅ローンを組むときに入る保険で、契約者が亡くなると残りのローンが弁済されるしくみです。
つまり、うちの家計に住宅費(ローン返済分)はありません。
これは、夫が亡くなった結果です。喜べる話ではありません。でも家計が回っている最大の理由なので、隠して書くわけにはいきません。
同じ立場の方が数字を見るときは、ここに住宅費を足して考えてください。
ローンはゼロ。でも、家の維持費はゼロではありません
住宅ローンがなくなったからといって、家にお金がかからないわけではありません。
住み始めて11年になります。そろそろ外壁の塗り替えを考える時期です。まとまった金額が必要になります。
そして家電が、いま立て続けに壊れています。同じ時期に買ったものは、同じ時期に寿命が来ます。冷蔵庫も洗濯機も、11年前に一緒に買いました。
ローンがゼロでも、持ち家には維持費がかかり続けます。毎月の家計簿には出てきませんが、確実にやってきます。
収入:月36万円の内訳
| 項目 | 月額 |
|---|---|
| 遺族年金 | 14万円 |
| 仕事(非常勤講師・自宅の英語教室・幼稚園の英語教室) | 20万円 |
| 児童手当 | 2万円 |
| 合計 | 36万円 |
働いて得ている20万円は、ひとつの仕事の分ではありません
この20万円は、非常勤講師の手当と、自宅でやっている英語教室、それに幼稚園でやっている英語教室の収入を合わせた金額です。
つまり、うちの収入は遺族年金・非常勤講師・自宅の英語教室・幼稚園の英語教室の4本で立っています。
意識してそうしたわけではありませんでした。でも夫が亡くなってみて、収入が1本しかない状態がどれだけ危ういかが分かりました。1本が細っても、ゼロにはならない。それだけで、眠れる夜が違います。
遺族年金が、収入の4割を占めています
14万円。これがなければ、うちの家計は成り立ちません。
金額は、亡くなった方の収入や加入期間、子どもの人数で変わります。くわしくは遺族年金はいくらもらえる?条件・手続き・金額を実体験で解説に書きました。手続きの流れは遺族年金の手続きと必要書類にまとめています。
うちがもらっているのは「児童手当」で、児童扶養手当ではありません
ここは間違えやすいところです。私も混同していました。
| 内容 | |
|---|---|
| 児童手当 | 所得制限内なら誰でも。小学生は1人あたり月1万円。うちは子ども2人で2万円 |
| 児童扶養手当 | ひとり親向け。遺族年金との併給調整があり、年金額のほうが多いと支給されない |
うちは遺族年金が月14万円あるので、児童扶養手当は支給されていません。
遺族年金をもらいながら児童扶養手当も受け取れるケースはあります。条件は児童扶養手当は遺族年金をもらっていてももらえる?にまとめました。
支出:主な費目
| 項目 | 月額 |
|---|---|
| その他(日用品・被服・医療・ペット) | 10万円 |
| 食費 | 7万円 |
| 光熱費・水道 | 2万円 |
| 教育費(習い事・学用品) | 2万円 |
| 車の維持費(税金・車検を月割り) | 2万円〜 |
| 通信費 | 1万2,000円 |
| 保険 | 8,000円 |
| 小計 | 約25万円 |
このほかに、家の管理費があります。ローンはなくなりましたが、家を持っている以上、維持費はかかり続けます。
収入36万円から主な支出を引くと、月11万円ほど残ります。これは余っているお金ではありません。家電の買い替え、外壁の塗り替えなど家の維持、それに旅行のためのお金として取り分けています。毎月出ていくお金ではないので上の表には入れていませんが、使い道は決まっています。
積立10万円は、毎月の収入から出しているのではありません
ここも、正直に書いておきます。
いま毎月10万円をNISAで積み立てています。でもこれは、月36万円の収入の中から捻出しているお金ではありません。
夫の死亡保険金を取り崩して、積み立てています。
だから期限があります。この10万円が続けられるのは、あと2年くらいです。
目的は子どもの大学資金です。夫が遺してくれたお金を、そのまま置いておくのではなく、子どもが進学するときまでに増やしておきたいと思っています。
「シングルマザーで月10万円貯めている」と書くと、家計の達人のように見えるかもしれません。でも実態はこうです。毎月の収入から10万円も貯められてはいません。
食費7万円は、削りません
3人家族で月7万円。多いと言われるかもしれません。
でもここは削らないと決めています。
子どもが育つ時期は、いましかありません。食べたいものを我慢させて浮く数千円と、その時間を天秤にかけたとき、私は前者を選びませんでした。
削るのは、気づかないうちに出ていくお金のほうです。使っていない保険、重複した契約、高い通信費。そこには気持ちが乗っていません。
通信費と保険は、削りました
通信費は格安SIMに変えました。保険は見直して月1万1,000円減らし、いまは8,000円です。
保険の見直しでは、積立保険の解約で夫婦2人分・約80万円の損も確定させました。その顛末はシングルマザーの保険見直しで月1.1万円減らした話に書いています。
国民年金は全額免除の申請ができる場合があります。収入が下がった年は必ず確認してください。
家計簿には出てこない支出があります
毎月の表には並ばないのに、確実に出ていくお金があります。
- 家電の買い替え:いま立て続けに壊れています。同じ時期に買ったものは、同じ時期に寿命が来ます
- 法要の費用:初盆、一年祭。夫を送るための出費が、節目ごとにあります
- 車の税金と車検:月々には出ませんが、年単位で確実に来ます
これを見込んでいないと、毎月は黒字なのに年間では赤字、ということが起きます。私は車の税金と車検を月割りにして、最初から支出に入れることにしました。
切り詰める家計ではなく、使うために管理しています
ここが、この記事でいちばん書きたかったことです。
家計管理はします。でも、使うところには使います。
たまには外食もします。旅行にも、少しずつ行きたいと思っています。子どもがやりたいと言ったことは、させてあげたい。
夫が亡くなって分かったのは、「いつか」が来ない場合があるということでした。
だから、我慢して貯めることだけを目的にはしていません。使うために、把握しています。
だから、稼ぐ力が必要だと思っています
使いたいものを使うには、収入がいります。節約だけでは限界があります。
そしてもうひとつ、遺族年金は永遠には続きません。子どもが18歳になると、加算がなくなり、金額が下がります。
いまの14万円が、いつまでもあるわけではない。そのときまでに、自分で稼げる形をつくっておく必要があります。くわしくは子どもが18歳になると遺族年金は終わる?打ち切り後の生活費の備え方に書きました。
それでも、フルタイムには戻りませんでした
夫が亡くなったとき、職場からフルタイムへの復帰を提案してもらいました。
断りました。
収入は増えます。不安もあります。でも子どもとの時間が最優先だと決めました。
父親を亡くした子どもたちから、母親と過ごす時間まで減らすことは、私にはできませんでした。
その代わり、収入の柱を一つに絞らないことにしました。非常勤の手当、自宅の英語教室、幼稚園の英語教室、そして少しずつ始めた発信。
フルタイムに戻る以外にも、道はあると思っています。
公的な支援は、使い切ってください
ひとり親には、思っているより多くの制度があります。
- ひとり親家庭等医療費助成(自治体による)
- 就学援助
- 国民年金保険料の免除
- 児童扶養手当(所得と年金額による)
- 水道料金の減免、交通機関の割引など(自治体による)
どれも、申請しないともらえません。役所は教えに来てくれません。まず市区町村の窓口で「ひとり親が使える制度を全部教えてください」と聞いてください。
家計を整えるのが難しいと感じたら
契約が多いと、書き出す段階でつまずきます。無料の相談窓口を使う方法もありますが、その場で契約しないとだけ決めておいてください。
ふるさと納税は、住民税が課税されている方なら食費の助けになります。「ふるさとチョイス」で返礼品を探す
よくある質問
Q. 住宅費がない前提では参考になりません。
そのとおりです。だから最初に書きました。うちの数字に、ご自身の住宅費を足して見てください。それ以外の費目は、そのまま参考になると思います。
Q. 遺族年金はいくらもらえますか?
亡くなった方の収入、厚生年金の加入期間、子どもの人数で変わります。うちは月14万円です。計算のしかたはこちら。
Q. 遺族年金と児童扶養手当は両方もらえますか?
併給調整があります。年金額のほうが多い場合は、児童扶養手当は支給されません。うちがそうです。
Q. 食費7万円は多くないですか?
多いと思います。それでも削っていません。削るなら、気持ちの乗っていない支出からと決めているからです。
うちの数字を、そのまま真似しないでください
ここまで実額を書いてきて、最後に伝えたいのはこれです。
家計の内訳は、家庭によってまったく違います。
子どもの年齢、住んでいる地域、持ち家か賃貸か、車が要る場所かどうか、親が近くにいるかどうか。条件が違えば、必要な金額も、削っていい費目も変わります。
うちは食費7万円を削りませんが、それが正解だとは言いません。大事なのは金額ではなく、自分の家に入ってくるお金と出ていくお金を、自分で把握していることです。
把握したら、時間軸で並べてみてください
次にやるのがライフプランです。難しく考えなくて大丈夫です。これから何に、いつ、いくら必要になるかを並べるだけです。
私の場合は、こうなりました。
- あと2年で、積立に回している10万円の原資が尽きる
- 子どもが18歳になると、遺族年金が減る
- そろそろ外壁の塗り替えで、まとまった金額が要る
- 家電の買い替えが、いま立て続けに来ている
- その先に大学の入学費用がある
並べてみて、はじめて分かりました。いまは余裕があるように見えても、余裕があるのは今だけだということです。
だから稼ぐ力を育てようと思いました。それでも子どもとの時間は削りたくない。この2つを両立させるには、いまのうちに準備するしかないと分かったからです。
家計簿は、節約するための道具ではありません。これから来ることに、先に気づくための道具です。
まとめ
- 収入は月36万円(遺族年金14万・仕事20万・児童手当2万)
- 住宅ローンは団信でゼロ。これが家計が回る最大の理由
- 主な支出は約25万円。残りの約11万円は、家電の買い替え・家の維持・旅行のために取り分けている
- 食費7万円は削らない。削るのは気持ちの乗っていない支出
- 遺族年金は子が18歳で減る。それまでに稼ぐ力をつくる
- フルタイムには戻らない。子どもとの時間が最優先
生活費の記事は、たいてい「いかに切り詰めるか」で終わります。
でも私は、使うために管理しています。夫が亡くなって、「いつか」が来ない場合があると知ったからです。
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