シングルマザーが子どもと海外旅行を夢見る理由|夫と行った2回の旅と、セブ島で娘に聞かれたこと

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📋 この記事でわかること

  • 夫にとって、シンガポールが「初めての海外」だった
  • 2023年のフィリピン。母が来られなかった旅
  • また、子どもたちと世界に行きたい

夫と行った海外旅行は、2回だけだった。

2019年のシンガポールと、2023年のフィリピン・セブ島。結婚11年で2回。「もっと行けばよかった」と今でも思う。

あの頃はまさか、2回で終わりになるなんて思っていなかったから。

夫にとって、シンガポールが「初めての海外」だった

夫は修学旅行で海外に行く予定だった。でも出発直前に9.11が起きて、旅行は中止になった。

その後も、なんとなくタイミングを逃し続けて、初めて海外に出たのが2019年、私と一緒に行ったシンガポールだった。

飛行機を降りた瞬間の夫の顔を、今でも覚えている。子どもみたいにはしゃいで、何でも写真を撮って、「すごいな、海外って」と何度も言っていた。

私は学生時代からアメリカ、イギリス、オーストラリア、スペイン、フランス、韓国と旅をしてきたので、海外旅行が特別なものという感覚が薄れていた。でもあの時、夫の隣にいて、「ああ、こんなに世界は広くて、きれいで、おもしろいんだったな」と改めて思った。

シンガポールは本当に良いところだった。きれいで、安全で、英語が通じて、ご飯もおいしい。子どもを連れて行くにも最高の場所だと思う。

「Opener, please」と言いに行った夫

夫は、英語が全くだめだった。

ホテルで瓶を開けようとして、栓抜きがないことに気づいた。フロントで借りてくればいい。私はそう言った。

夫は、ものすごく不安そうだった。「やめておく」と何度も言った。

でも私は英語の教師だ。だから言った。

「Opener, please っていえばいい。瓶を持って行って、ジェスチャーすれば通じるから。せっかくだから、がんばって」

半ば無理やり、行かせた。

しばらくして、夫はすごくうれしそうな顔で、栓抜きを持って戻ってきた。

あの顔を、よく覚えている。

英語ができるようになったわけではない。たった一言と、身振りだけだ。それでも、通じた。

私が20年かけて生徒に伝えたかったのは、たぶんあの顔のことだと思う。

子どもたちも、習った英語を使っていた

私たちがホテルの売店で買い物をしている間に、子どもたちが現地の人にピザを食べさせてもらっていた。

驚いて止めた。そうしたら息子が、うれしそうにこう言った。

「Pizza, please っていったら、くれた!」

家で英会話をやっていた。それを、自分から使っていた。正直、驚いた。

いい方だったからよかったけれど、知らない人から食べ物をもらうのは危ないこともある。そこはあとで、よく話した。

別のときには「フォークをもらってきて」と頼んだら、物おじせずにお使いに行ってくれた。

教室で何十回練習させても、使う場面がなければ子どもは覚えない。あの数日で、うちの子たちは「英語は通じる」ということを体で知った。

2023年のセブ島。母が来られなかった旅

2023年はフィリピン・セブ島に行った。

母も一緒に行く予定だったが、体調が悪化して来られなかった。がんが脊髄にも転移していた。

セブ島の海はきれいだった。子どもたちも大喜びで、夫も楽しそうだった。でも、どこかに「お母さんにも見せてあげたかった」という気持ちが、ずっとあった。

ただ、あとから思えば、来られなくてよかったのかもしれないと思うこともある。

乗り換えが多く、着くまでにかなりの時間がかかった。あの移動は、あのときの母には長すぎたと思う。着く前に疲れきっていただろう。

現地も、とても暑かった。もし来ていたら、苦しい思いをさせたかもしれない。

そう考えることで、自分を納得させているだけかもしれない。それでも、そう思うことにしている。

セブは、良い面だけじゃなかった

場所によっては、ストリートチルドレンがいた。

マクドナルドに入ろうとしたとき、ドアのところに子どもたちがいた。笑顔でドアを開けてくれて、「ありがとう」と言ったら、手を差し出してお金を要求された。

咄嗟のことで、どうすればよかったのか今でもわからない。でも、あの子たちの目を、忘れられない。

娘に「なんであの子たちは学校に行けないの?」と聞かれた

その場面を見た娘が、あとでこう聞いてきた。

「なんであの子たちは学校に行けないの?」

うまく答えられなかった。

でも、あとで話した。あの子たちがどうしてあそこにいるのか。何をして一日を過ごしているのか。

そして、こう伝えた。

学校に行けることは、当たり前ではない。それは、幸せなことなんだよ。

うちの子たちが、それをどこまで分かったかは分からない。それでも、教科書を開いて話すのとは違う顔で聞いていた。

私は20年、英語を教えてきた。教室でできることは、それなりにあると思っている。でも、あの問いは教科書では生まれなかった。

世界は、きれいな部分だけじゃない。その現実を子どもたちが目にしたことも、今となっては大切な経験だったと思う。

こわい思いもした|タクシーとクレジットカード

空港からホテルまでのタクシーで、ぼったくられた。

帰りもタクシーに乗った。現金の持ち合わせがなかったので、カードで払うと伝えた。すると「ここに寄らないとカードが使えない」と言われ、連れて行かれた。

かなり、こわい場所だった。

夫がカードを持って、その男の人について行った。

待っている間、「ああ、これはやばいかな」と、少し覚悟を決めた。

夫は無事に戻ってきた。あとで聞いたら、夫も覚悟したと言っていた。

海外旅行はいいものだと書いてきたが、こういうことも起きる。とくに空港からの移動と、現金がないことは危ない。

あのとき現金を持っていれば、あの場所には行かずに済んだ。いま行くなら、少額でも現地通貨の現金を用意しておく。それだけは決めている。

それから2年半ほどで、夫は亡くなった

あの旅が、家族4人で行った最後の海外になった。

あのときは、まさかそうなるとは思っていなかった。

また、子どもたちと世界に行きたい

夫が亡くなってから、海外にはまだ行っていない。

でも、行きたい気持ちはある。子どもたちに、もっと広い世界を見せてあげたい。夫と行ったシンガポールやセブ島の話を、「あそこはこんなところだったよね」と一緒に振り返りながら、新しい場所にも連れて行きたい。

そのためには、お金が必要だ。シングルマザーになって収入も変わったし、貯蓄も一から見直している。でも、旅行を「夢」のままにしたくない。だから、家計管理を続けている。

次に行きたいのは、オーストラリア

行きたい場所は決まっている。オーストラリアのホストファミリーに会いに行きたい。

8年前、あちらのご夫婦が日本に遊びに来てくれた。今度はこちらから会いに行く番だ。

父も一緒に連れて行きたいと思っている。

夫とは、行けなかった。だから今度は、行けるうちに行く。

シングルマザーが海外旅行を実現するために、いまやっていること

夢のままにしないために、やっていることを書いておく。特別なことはしていない。

①旅行のための貯金をしている

専用の口座を作ったりはしていない。ただ「これは旅行のためのお金」と決めて、貯めているだけだ。

大事なのは、口座を分けることより金額と時期を決めることだと思っている。目標を決めると、「いつか」が「いつ」に変わる。

②海外旅行保険は、クレジットカードの自動付帯を使う

海外に行くときは、別に旅行保険に入るものだと思っていた。

でも、カードを持っているだけで海外旅行傷害保険が自動で付帯しているものがある。私が使っているエポスカードがそれだ。年会費は無料なのに、海外旅行傷害保険が自動で付いてくる。

旅行のたびに保険料を払わなくていいのは、家計としてありがたい。

ただし、補償の内容と上限は必ず確認してほしい。カードの保険だけで足りるかどうかは、行き先と日数による。足りなければ、差額を別の保険で埋める。

エポスカードの詳細を見る

③行き先は、条件で選ぶ

ひとりで子どもを連れて行くなら、選ぶ基準はこの3つだと思っている。

  • 英語が通じる
  • 治安が良い
  • 直行便がある

シンガポールは、この3つを全部満たしていた。だから夫の「初めての海外」にも選んだ。もし次にひとりで連れて行くとしたら、また同じ基準で選ぶと思う。

マイルは、いまはやっていない

正直に書いておく。

クレジットカードのポイントをマイルに交換するのは、前はやっていた。でも今はしていない。

シングルマザーになって、家計の形が変わったからだ。いまは「貯めて、決めて、行く」のほうが、私には合っている。

やり方は人それぞれでいいと思う。続けられないことを無理にやらないほうが、結局は貯まる。

次の旅が、今から楽しみだ

夫が初めて飛行機に乗って、海外ではしゃいでいた。あの笑顔を、子どもたちにも話しながら行きたい。

ちゃんと計画して、貯めて、また行く。

よくある質問

Q. シングルマザーで海外旅行は、贅沢ではないですか?

人によると思う。ただ私は、削るのは気持ちの乗っていない支出のほうだと決めている。使っていない保険や重なった契約を先に見直した。その話は保険見直しで月1.1万円減らした記事に書いた。

Q. いくらあれば行けますか?

行き先と時期で変わるので、金額は書かない。先にやるのは、いまの家計を知ることだと思う。うちの支出は生活費を実額で公開した記事に全部出している。

Q. 旅行のお金は、どう貯めていますか?

専用の口座は作っていない。「これは旅行のためのお金」と決めて貯めているだけだ。貯蓄型の保険で貯めようとして約80万円の損を出したことがあるので、そこは使わない。

Q. 子連れで最初に行くなら、どこがいいですか?

英語が通じて、治安が良く、直行便がある場所。シンガポールはその3つを満たしている。

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参考・出典

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