📋 この記事でわかること
・遺族年金は、ふるさと納税の控除の計算に入りません
・私がいま、ふるさと納税をしていない理由
・自分ができるかどうかの調べ方
・ひとり親控除があると、上限はさらに下がります
「ふるさと納税はやったほうがいい」と、よく聞きます。
でも私は、いまふるさと納税をしていません。
できないからです。
夫がいたころは、やっていました
夫が生きていたころは、ふるさと納税をしていました。返礼品も届きましたし、控除もされていました。
でも夫が亡くなって、収入の形が変わりました。いまは非課税世帯です。
その状態でふるさと納税をしても、控除されるものがありません。寄付をすれば返礼品は届きます。でも税金は1円も戻ってきません。ただの寄付になります。
なぜそうなるのか|遺族年金は、計算に入らない
国税庁のページに、こう書かれています。
次の法律に基づいて遺族の方に支給される遺族年金や遺族恩給は、原則として所得税も相続税も課税されません
遺族年金は非課税です。だから所得になりません。所得にならないということは、住民税の計算にも入りません。
そして、ふるさと納税で全額控除される寄付の上限は、住民税の所得割額をもとに決まります。総務省のページには「一般的には住民税所得割額の40倍程度」とあります。
つまり、遺族年金がいくらあっても、ふるさと納税の上限は1円も増えません。
うちの収入で言うと
私の収入は、月36万円です。
| 遺族年金 | 14万円 | 計算に入らない |
| 仕事(非常勤講師・自宅の英語教室・幼稚園の英語教室) | 20万円 | ここだけが対象 |
| 児童手当 | 2万円 | 計算に入らない |
数字だけ見ると「36万円もあるのに?」と思われるかもしれません。でもふるさと納税の計算に入るのは、働いて得ている分だけです。そこから社会保険料やひとり親控除などを引いた結果、うちは住民税の所得割がかからない状態になっています。
ひとり親控除があると、上限はさらに下がります
ひとり親控除は、所得から差し引かれる控除です。控除が増えると課税所得が減り、住民税の所得割額も下がります。
その分、ふるさと納税の上限も下がります。控除が使えるのはありがたいことですが、上限を考えるときは、ここも入れる必要があります。
ひとり親控除については、ひとり親控除とは?年末調整はチェック1つ|非課税だと1円も戻らない話にまとめています。
自分ができるかどうかの調べ方
① 住民税の決定通知書を見る
毎年6月ごろに届きます。そこに「所得割額」が書かれています。ここが0円なら、ふるさと納税をしても控除されません。
② シミュレーションを使うなら、年金を入れない
ふるさと納税サイトのシミュレーションに、遺族年金の額を入れないでください。入れるのは、働いて得ている収入だけです。年金を入れると、上限を大きく見誤ります。
③ 迷ったら市区町村の税務課へ
いちばん確実です。私は税理士ではないので、金額の判断はご自身でお願いします。
できる人は、サイト選びから
働いていて住民税を納めている方なら、ふるさと納税は使えます。
シングルマザーの場合の注意点は、シングルマザーのふるさと納税に書いています。
まとめ
- 遺族年金は非課税。ふるさと納税の上限の計算に入らない
- 見るのは、働いて得ている収入だけ
- 住民税の所得割が0円なら、寄付しても控除されない
- ひとり親控除があると、上限はさらに下がる
- 確実なのは、住民税の決定通知書の「所得割額」を見ること
「ふるさと納税はおトク」という言葉は、あちこちで見ます。でも全員が使えるわけではありません。
私は、自分ができないと知るまで、そのことを考えたこともありませんでした。同じところで立ち止まっている方の役に立てばうれしいです。
📚 参考・出典
国税庁「遺族の方に支給される公的年金等」
総務省「ふるさと納税のしくみ|税金の控除について」
