恥ずかしい話だが、個人事業主になるまで、税金のことをほとんど何も知らなかった。
2020年、自分自身や家族の体調不良をきっかけに、常勤での学校での勤務を辞め、非常勤になった。自宅で英語教室も始めた。「確定申告」をしなければならないから、色々と勉強を始めた。
調べてみて驚いた。知らないことだらけだった。
まず「開業届」を出す
個人で事業を始めたら、税務署に「開業届」を出す必要がある。正式名称は「個人事業の開業・廃業等届出書」。出すのは無料で、5分もあれば書ける。
私が英語教室を始めたとき、最初は開業届のことを知らなかった。本を買って色々と勉強した。
- 開業届を出すと「青色申告」ができるようになる
- 屋号(教室の名前)がつけられる
- 銀行口座を屋号名で作れる
- 社会的な信用につながる
開業届はe-Tax(オンライン)でも提出できる。紙で提出する場合は、税務署の窓口か郵送でOK。
白色申告より青色申告がおすすめな理由
確定申告には「白色申告」と「青色申告」の2種類がある。開業届を出して「青色申告承認申請書」も提出すると、青色申告ができるようになる。
- 白色申告:帳簿は簡単だが、特別控除なし
- 青色申告(簡易帳簿):10万円の特別控除
- 青色申告(複式簿記):65万円の特別控除!
65万円の特別控除というのは、所得から65万円を引いてから税金が計算されるということ。所得税率が10%なら、それだけで約6万5千円の節税になる。
複式簿記は難しそうに聞こえるけれど、freee(フリー)やマネーフォワードクラウドなどの会計ソフトを使えば、初心者でも十分対応できる。私も最初は不安だったが、ソフトに入力していくうちに慣れた。
自宅英語教室で経費になるもの
「経費」とは、事業のためにかかった費用のこと。経費として計上した分は、収入から差し引いて税金を計算できる。つまり、経費が多いほど税金が減る。
自宅や幼稚園で英語教室をしている私が実際に経費として計上しているもの:
- 教材費・文房具:テキスト、プリント用の紙、ペンなど
- 自宅の一部(家賃・光熱費):教室として使っている部屋の面積分を按分して計上
- 通信費:インターネット代・スマホ代(仕事で使う割合を按分)
- パソコン・プリンター:授業準備・教材作成に使うもの
- 書籍・セミナー代:英語教育・教室運営のための勉強費用
- ガス・電気代の一部:教室スペース分を按分して計上
- 車(ガソリン代・駐車場代など):幼稚園への行き来・教材購入など仕事で使う分を按分
「按分(あんぶん)」というのは、プライベートと仕事の使用割合で費用を分けること。たとえば自宅の電気代のうち、教室として使っている部屋の分だけを経費にする、というイメージだ。
さらに節税できる制度
経費・青色申告以外にも、個人事業主が使える節税制度がある。
- iDeCo(個人型確定拠出年金):掛け金が全額所得控除になる。会社員より個人事業主の方が上限が高い(月6.8万円まで)
- 小規模企業共済:個人事業主の退職金代わり。掛け金が全額所得控除。将来の備えと節税を同時にできる
- 国民健康保険料・国民年金保険料:全額が社会保険料控除として所得から引ける
「個人事業主はこんなに節税できるのか」と驚いた。知っているかどうかで、手取りが大きく変わる。
まとめ
- 個人で事業を始めたらまず開業届を出す
- 青色申告にすると最大65万円の特別控除が受けられる
- 自宅教室・在宅ワークは家賃・光熱費・通信費など経費が多く使える
- iDeCo・小規模企業共済も活用すれば節税効果がさらに大きい
- 税金の知識は、知っているかどうかで手取りが変わる
税金のことを知らなかった自分が、一番もったいなかったと思う。難しそうに見えるけれど、一つひとつ調べてみると「なんだ、そういうことか」と理解できる。シングルマザーで個人事業主という立場は、節税できる部分が意外と多い。ぜひ調べてみてほしい。
税金・節税のことはFPへの相談もおすすめ
「自分の場合、何が経費になる?」「青色申告の手続きがわからない」という方は、FPや税理士への相談もひとつの選択肢。無料で相談できるサービスもある。
お金のことはFP無料相談で整理できる
開業届・青色申告・経費・iDeCo…やることが多くて頭がパンクしそうになる。税理士に頼む前に、まずFPに相談して全体像を整理するのもおすすめだ。無料で話を聞いてもらえるサービスがある。
NISAやiDeCoを証券口座で始めるなら
iDeCoは証券口座から始められる。口座開設は無料で、スマホだけで手続きが完結できるサービスもある。NISAも同じ口座で管理できるので、まとめて始めるのが効率的だ。
※この記事は私個人の経験をもとに書いています。税務の詳細はお住まいの税務署や専門家にご確認ください。

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